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壊してほしい
第1章 拾った女の子
すすり泣く雫石は、
儚げだ。



本当のことなんて知らなくていい。


『………家っ………』
雫石がしゃくり上げた。


『ん?』


『家、追い出されて…………男の人に。

3日間、何も食べてなかったの………………』



『………それで倒れたのか………』
成る程……
それであんだけ勢いよくスパゲッティ食べたわけだね。
ホットレモンも熱いのにごくごく飲み干せたわけだ。

『………ありがど……
置いて、くれて』
雫石は泣きながら氷月を押し返した。

『……また、
次の人探すから!』
無理やり笑う。


その顔を見たら、
氷月は言わずに居られない。

『………良ければ居たら?ここに』


『………えっ………』
雫石は目を見開く。


『他に何も無いけどな(苦笑)
食べ物とバス・トイレ。
寝る場所ならあるし』

何言ってんだ、俺。
『いつまでとか決めなくてもいいし』

そう思いながらも止められない。

『………何で?
は、犯罪者になっちゃうよ?未成年なんとか…って刑罰あったでしょ』


氷月は雫石の頭をコツンと小突いた。
『悪いけど、それならもう手遅れだよ』
と笑いながら。

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