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壊してほしい
第1章 拾った女の子
雑多な、慌ただしい毎日のなかでホッと寛げる空間。

昔はサラリーマンだったらしい祖父。


静かで落ち着く場所を作りたかったんじゃないかなと思う。



氷月は、
自分が継いだあとも「これで良いのか?」分からなくなる時があった。


そんな時は空に居る祖父に(祖父さん、
これでいいよね?)
と問いかけるだけで落ち着いた。


不思議に、迷いが消えるのだ。



――――氷月は、
雫石の背中をポンポンと軽く叩いた。


自分だって、
荒れてた時期があったから。
中学生くらいの時にはsexばかりしてた。バカみたいに。


それが現実逃避だってどこかで気付いていながら、
繰り返してた。


興味本位もあったろうけど……


現実を受け入れられない。居場所がない。
不安で怖い。



………雫石がもしそうなら、
俺が癒してやりたい。
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