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壊してほしい
第3章 染めたいよ
右手にはスマホを持って、

2人の繋がりや顔を撮り続けた。


生まれたままの姿になり、

上も下も繋がっている姿も。





カシャッ

とシャッター音が鳴るたび、

雫石のナカがキュウッと締まる。




腹から脚にかけて広がっている傷を避けて撮った。



涙目の雫石。

左手を口に添えて、
氷月を見つめる。

『もっと、もっとして!
沢山撮って、氷月さんと繋がってるのを』


クチュクチュ響く水音に、


カシャッ
カシャッ

カシャッ

とシャッター音が混ざる。





動きながら撮るため、

ピントがズレたり顔か入ってなかったりするが……………





氷月は撮りたかった。


雫石がここにいる証拠を。



(俺と居るんだ)って。







腰を振る氷月。

雫石の白い脚が蔦のように×字に絡む。



白い膨らみが揺れ動く。


『ああん!!ああん、あん!!』


『雫石っ………ナカ凄い熱いよ』


汗ばむ肌。




カーペットの上で、

重なって揺れる幸せ。




(ひとつになってる………………)


氷月は言いようのない安心感を感じた。




あどけない女の子。

雫石は、

舞い降りた天使のようだと思う。








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