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壊してほしい
第3章 染めたいよ
50枚ほど撮り、

氷月はスマホをベッドに投げた。



両手が空く。

『雫石………っ』


雫石を起こし、

一旦抜いてうつ伏せにする。





『していい?
嫌だったら、
しないから…………』


氷月は、
部屋に合った災害避難用のロープを手にした。



『あ……………む、結ぶの?
…………したい、してみたい』
絶え絶えの息で雫石はそう言った。



氷月は雫石の目をジッと見る。


『無理してないな?』




雫石がこくっと頷いた。

『縛って、氷月……………』
両手首を差し出す雫石。




氷月はその両手首を捩り、
背中に回して縛った。



そして甘った紐を机の足に繋ぐ。




_____全裸の雫石が、
手首を封じられて繋がれている。



氷月はゾクリと粟立つ背中に、
震えた。

幼さを残した雫石が繋がれている様は淫靡過ぎた。



唾を飲む。





『雫石……………、

これもいいかな…………』

転がっていたタオルで雫石の目を隠した。


後頭部で結ぶ。


今度は、
雫石に尋ねずにしてしまった。


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