この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ホントの唄(仮題)
第7章 二人だけの時間に

 立ち寄ったサービスエリアで少し仮眠を取り、白々と明けた朝の陽射しを照り返すハイウェーをひた走る。


「いけー! 飛ばせー!」


 俺と異なり十分な睡眠を得た真は、とにかく元気だった。ハイテンションに叫ぶと、前を行く車を追い越せとばかりに拳を振る。

 だが、それは無理というものだ。


「ああん――また抜かれた」


 ビュンと風を煽り、瞬く間に俺たちの横を走り去ったのは、真っ白なボディーのスポーツセダン。それを皮切りにして、何台もの車が次々に俺たちの軽乗用車をぶち抜いていった。

 真はその都度、口惜しいとばかりに俺を急き立てている。


「オジサン、この車。もっとスピード出ないの?」


「十年落ちの軽に、無茶をさせてくれるなよ。お前、なんでそんなに剥きになってるんだ?」


「後ろから来たのに先に行かれるのが癪なの」


「そう言われてもな。安全……第一だし」


 途中に欠伸を挟み、そう言うと――


「もう! ホント、呑気なオジサンだわ」


 真は幾分と呆れた目つきで、そんな俺を睨みつけた。

/400ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ