この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ホントの唄(仮題)
第7章 二人だけの時間に

 海における真との戯れの時に違和感を覚えた四十男の腰は、今度は少し「ヤバめ」の鈍い痛みを訴えていた。


「オジサン、大丈夫!」


「あ、ああ……平気だ」


 心配そうな真にそう答えたのは、もちろん虚しさ溢れる中年の強がりに過ぎない。我ながら衰えゆく身体に一定のショックを受けながらも、流石にこれでは恰好のつけようもなかった……。

 そのせめてもの療養の意味で、真を先に部屋に返すと仕方なくもう一度大浴場へ赴く。患部(というまでではないが)の腰を暖めた後、脱衣場に設置しているマッサージチェアの『弱』の刺激に暫しの間この身を委ねた。

 さて、夜はこれから。そして部屋に戻れば、そこには真が待っている筈だが……。


「……」


 僅かな期待を覚えつつの若干の昂揚が、入浴後の身体を適度な火照りを伝える。そんな長閑な時間を邪魔したのは、一本の電話だ。びしょ濡れななった海からの流れで、携帯を部屋に置くことなく文字通り携帯していたせいで、耳にしたくもない男の声を聞く羽目になってしまう。


『先輩――例の件、少しは考えていただけましたか?』


「……」


 第一声からしてその不躾な言い様は、もちろん太田なのであった。
/400ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ