この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ホントの唄(仮題)
第7章 二人だけの時間に

 うるせえよ――と通話を切ってしまいたい気分が大半。だが、そうできるなら着信を無視している筈だ。そうできない己の矮小さを自覚しながら、俺は太田からの電話に応対している。


「昨日の今日だぞ。随分とせっかちなんだな」


『先輩のためを思って、ですよ。決断は早いに越したことはないです。会社の方だって先輩の処遇を、いつまでも保留にしてくれるほど甘くはありませんからねー』


「そもそも俺が、そんなことを頼んだつもりはねえんだが……」


『その通り! ですから本来なら、感謝してほしいものです』


「感謝……だと?」


『ええ、寛大な会社側と――それに、僕だってこうして骨を折っている訳ですしねー』


 誰がお前なんぞに……。


 些か頭にきた俺は、それが太田の挑発であると知りつつも、その時の感情のままに言葉を携帯へと吐き捨てている。


「感謝などするかよ――この下衆ヤロウ!」 

/400ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ