この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ホントの唄(仮題)
第10章 想い、知らされて

 ともすれば顔を出す様々な想いを胸の中に押し込め、俺は至極気軽に改めて訊く。


「それで――どこに行きたいんだよ?」


 すると――


「山」


 真はシンプルに、そう答えた。


「山って……どこの?」


「どこでもいいよ。とにかく、私は山に登りたいの。せっかく都会を離れて、田舎に来てるんだし」


「つまり、登山をしたい……と?」


「うん。できるだけ、高い山でよろしく」


「お前なあ……山を舐めるなよ。幾ら夏場とはいえ、都会育ちの女がおいそれと――」


「そんなこと言っちゃって。実は自分の体力の方が、不安なんじゃないの?」


「バカを言うな。俺は長野に生まれ育ってるんだぞ。そもそも基本が、お前なんかとは違う」


「じゃあ、心配は無用だね」


「ああ、わかったよ。余裕ぶっといて、泣き言っても知らね―からな」


 山か……。まあ、真が望むのなら、それもよかろう。
/400ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ