この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ホントの唄(仮題)
第10章 想い、知らされて

「……」


「……」


 とりあえず明日の行動を決めると、暫く互いに沈黙する時間が訪れていた。

 テレビのバラエティー番組では、今年ブレイクした芸人が話題のネタを披露していて、観覧客の大袈裟とも思える笑い声が頻りに響いている。

 それを眺める真の横顔は、愉しげでも呆れた風もなくて。只々モニター画面を、何の気なしに見つめていた。

 今は何も起ころうとしない、何の変哲もない時間である。そしてそれは、昨日までは感じることのなかった時間。ではなく、真と出会ってから、そんな時間を感じている暇がなかったのだと思う。

 不意にそれと意識したのは、この時を貴重なのだと認めていたからなのだろう――か。


 ――プツ、と。突如、テレビは消された。

 真はベッドの上にリモコンを放ると、一つ猫のような伸びをしてから立ち上がる。

 それから、俺の方へと歩み寄った。

/400ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ