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第41章 .最終章　心の中のゆり

ゆりはみんなの前から消えてしまった。

大好きだったゆり。

怖いときもあった。

でも優しかった…

美しかった…

素敵だった…

お茶目だった…

そんなゆりを仲間は必死になって探した。

「お姉さん！！！」

結花と真美が半狂乱になってゆりを探して叫んだ。

雄二が

「お姉さん！帰ってきて…
頼むから…お願いだから…
帰ってきてくれるなら俺…」

そう叫んで泣いた。

しかし、ゆりはいない。

人知れずゆりは旅立った。

ゆりが去ったと知って隼人は

「ゆりさん、必ず…必ず…
後を追います…」


皆の心の中でゆりは笑っている。

「元気出さないと駄目よ？」

そう…ゆりは皆の心で笑っていた。

(完)