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第10章 淳の初恋

マスターの恐怖から何とか脱出した淳。

無事解決を見た。

そして、変な関係を持つ彼氏まで出来た。

「私…複雑…」

淳はぼやく。


雄二はレイプしようとした、

そして、麻薬を打とうとした淳に

一目惚れをしてしまった。

淳を守りたくて、淳が欲しくて

命を掛けてマスターから淳を守った。

淳はそんな雄二の気持ちを考えて

ため息をついた。

自分ではどうして良いか分らない。

ましてや自分をレイプした相手を

好きになれるものか？

淳は悩んでいた。


ある日、結花とゆりに相談を持ちかける。

話を聞いた二人は激怒して

「そんな男…
捨ててしまえ！！」

と暫く怒りが収まらない。

「淳ちゃん！！
相手は事もあろうに
淳ちゃんを襲ったのよ？
そんな相手に例え助けられたって
一目惚れされたって…
良い事！！
別れなさい！！
分った？？」

二人は食堂のテーブルを

叩き怒り狂っている。

「そこまで言わなくても…」

「そう言う所が淳ちゃんの
駄目なところなの！！」

「は、はいぃぃ！！」

しかし、淳にはどうしても雄二が

悪人だとは思えない。

「困った…」


淳は竜馬と優子に相談した。

話を聞いた二人は

「それはね…
淳ちゃん次第だよ？
そして雄二君の今後次第だね？
でもね、淳ちゃんから決して
体を預けるような事は
しないようにね。」

「はい…」

それでも淳は納得がいかない。

確かに自分は雄二にレイプされたが…

途方にくれた淳はゆりかに相談した。

ゆりかは黙って淳の話を聞いて

「淳ちゃんの気持ちはどうなの？」

「はい…良く…
分りません…」

正直な答えだ。