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第19章 看護師の教え

「あのね…
これは絶対に
言ってはだめよ？」

「わ、分ってる…」

「下ろす費用…出して？」

「分った…」

「それと約束した
お金頂戴…」

「分った…」

お金を受け取ると勝枝は

「この事話したら
貴方、強制退院よ？
分っているわね？」

「は、はい…」

勝枝は何事もなかったかのように

白衣を正して部屋を出て行った。

「あの野郎！」

「ゆ、許せない！！」

淳と結花は激怒して詰め所に戻り

ゆりに

「やっぱり、勝枝ちゃんだった。
やり方が汚い…
仕事が終ったら
作戦会議します。」

「了解！」

その日はそれで解散した。


次の日…

結花は患者に

「昨日は何かありましたか？」

そう聞きながら血圧を測っている。

「い、いや…
何もないが…
結花ちゃん、どうして？」

「いえ、
血圧がまだ高いもので…」

「そ、そうか？」

「あのですね？
あまり興奮すると
高血圧が悪化して
死にますよ？」

にやりと笑って結花は患者に

釘を刺した。

そして患者にぐっと顔を近づけて

「昨日は気持ち
良かったでしょう？
白状しなさい！！」

と小声で迫った。

「ギョッ！！」

顔は笑っているが目は怒っている。