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薔薇が燃える
第1章 今夜は雨になるだろう


房総半島、東岸。




窓から太平洋が見渡せるホテルに、川田奈保子が、志水克彦と連れ立ってチェックインしたのは、午後四時を過ぎた頃だった。




東京からクルマで、約一時間。志水がクルマを駐めると、それまで流れていたCDも停止した。




奈保子が助手席から降りると、志水もおもむろに、運転席から降りた。志水は決して肥満というわけではなかったが、身長が百六十センチ。男にしては小柄である。そのせいで、ずんぐりむっくりして見える。




四十二歳、現在は中小企業の営業マンとのことだったが、かつては長いこと水商売に携わっていたらしい。妻はいるが、子供はいない。しかし、それも志水本人が言っていることで、どこまで本当かは、わからない。志水とは半年ほど前に、SNSで知り合った。




梅雨時の、ぬるく湿った潮風が、奈保子の髪に纏わりついた。かろうじて雨は、まだ降りはじめていなかったが、大気は少し、ねっとりしていた。









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