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淫徳のスゝメ
第3章 私が最も華やいだ頃のこと







 お兄様は作業員が木材を仕分ける具体に、ふみ子の脚を押し開けた。

 聞き分けの良い少女はお兄様の命じる通りに両手を後頭部に組んで、教示を待った。


 お兄様曰く、手間の省略らしい。乳首とクリトリスを強力なディルドで刺戟した女体は手ぬるい。お兄様は身体をずらし、私達にふみ子の膣口を見せた。赤いグラデーションの肉襞は、中心部の小さな窪みを這い出たとろみに灌水していた。お兄様が肉襞をよけてクリトリスを振動でつつくと、既に慄いていた性感帯は、ひときわ熟れた。


 お兄様はふみ子を貫いたあとも、あばずれな性器の状態をことこまかに中継した。避妊具を装着した生のディルドをおりふし引き抜き、私達に披露する。情欲的なピストンは、やがて私とまづるさんの計画に渋々付き合うお兄様のそれではなくなっていた。欲望に滾る男の攻撃。お兄様はふみ子を商売女のように罵って、乳房をなぶり、人間の悪徳を妨げるゴム製品を外した。


「男と女の性器と性器の結合は、実に野蛮な仕掛けがある。自然が与えた人間同士のごく純粋な快楽に、生殖というケチな理由が付くんだからな。子供を増やして、ままごとに華を添えて浮かれたがるつがいは良い。けどな、オレは女を貫く時、実はこっちの方が気が遣れるんだ。尻穴を出せ」

「……………。こう、ですか?」

「それでぶち込めると思うか?お前のマン汁で存分にほぐせ。穴を姫猫やまづるちゃん、尻軽女に向けたままだぞ。お前の指で、ケチな機能に屈することなく、オレの精液をぶち込んでやれる穴を拡げろ」
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