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淫徳のスゝメ
第3章 私が最も華やいだ頃のこと

* * * * * * *


 みゆきさんは、ありとあらゆる部屋、遊戯を、私達に観賞させた。


 備品に置かれた人間達は、主にセクシャル、年齢、容姿、体型、飼育方法を基準に分別、保管してあった。メンバー達は好きな時に、彼女らないし彼らを選ぶ。

 彼女達は、住民基本台帳からも省かれている存在だ。
 調達元が、主にメンバーらの親族達の妾の子供や、契約農家もとい契約デリバリーヘルス(会員制の、高級サービスが提供される店らしい。そこでは性具も客の任意で装着され、男娼はともかく、娼婦はしょっちゅう出産しているのだという)だからだ。


 メンバー達は、衛生面も、身許もそこそこ保証のある彼女らに愛する姉妹を侵凌させたり、複数人の遊戯の数合わせにしたりしていた。



 なかんずく印象深かったのは、久美子さんのパフォーマンスだ。


 久美子さんは、三十人近い少女らと、ある一つの部屋にいた。

 とりわけ健康的な空気がこもっていた。

 まるで凄腕の芸術家が訪問でもしてきた風な、厳粛ながら浮かれた熱気が令嬢達を鼓する中、耳障りな呻吟が、群れの向こうからこぼれていた。

 出どころは、少女の裸体だ。

 白くたおやかなその肉叢は、極彩色の花畑が食み広がっていた。清涼な青に、花の気配と陽気が抱き合う奥ゆき、こまやかに描写された自然の絨毯──……久美子さんが少女の皮膚に針を挿し、色を加えてゆく度に、生の芸術は深みを増した。


 そこは、久美子さんのように絵心あるメンバーが、稀に技術を研磨するための部屋だった。施術のための女体は十体以上常備されており、刺青が完成すれば施設で除去され、古びるまでリサイクルされる。
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