この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
淫徳のスゝメ
第5章 私の暗黒時代のこと



「有本さんの、お話は素晴らしいわ!ぁっああ……くだらない……生きていたって、くだらないのぉっ、でも……はぁっ、信じることは出来なくても、破壊は容易い……っ、ぁんっ、あん……何だって、壊れるのは、一瞬なのぉ…………」

「喜びも、悲しみも?あの人が言いそうなことだね。姫猫……。その通り。生きてたってくだらない、ただ死ぬ理由もないから生きてるの。有本さんは、何を壊したいのかな……。神様?日常?」



 まづるの一部が、私の膣内(なか)を支配していた。


 支配。


 そう、愛撫と呼ぶにはあまりに酷い。殺人的な電流が、ただ一点、私の異常な収斂を煽動する一点を、あくまで優しくなぶっている。時折、指の腹が陰毛をからかい、クリトリスを掠めてゆく。まづるは私にキスをして、乳房を吸って、食傷を得る釁隙も許さない。



「にん、げん……んん!……」



 まづるは私に語ることも強制していた。



 壊れたい。壊れたい。壊したい。壊れたい。壊したい。それは、全てが虚無だから。



 有本さんは、人間を破壊したがっている。


 人類は、むやみやたらと増殖してきた。むやみやたらと増殖してきた人口が、地上を破壊していって、彼ら自身の奪い合った富の不足に不満をいだく。枯渇は政の所為ではない。罪ない権力者達をなじるより、いっそ劣悪な人間を処分してしまった方が、経済ばかりか治安も優れる。


 もっとも人類を選別したとして、有本さんにしてみれば、有本さん自身も醜悪らしい。



 私も同じだ。地上のあまねく人類を処分したところで、もとより何不自由なく暮らしてきた私自身が不幸なのだ、何も変わらない。





 ただ、壊れたい。壊れたい。壊したい。壊れたい。壊したい。





「ああああぁぁぁ!!まづるぅぅっっ……ひんっ、あん!あぁぁぁぁぁああああああっっ…………」



 こうも愛おしくて、こうも憎い。


 肉体は天の門を突き破りながら、満たされない私自身が憎い。
/403ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ