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淫徳のスゝメ
第5章 私の暗黒時代のこと



「違う。よく聞け、姫猫」

 やべぇぞ、と、凄んだお兄様のささめきは、いつになく真剣味を孕んでいた。

「叔父さんから連絡があったんだ。あの人が暴力団と親密なのは知っているだろう、親父が現役だった昔は、姫猫も消えたメイドの件について世話になっていたもんな。その叔父さんがだ、有本組の頭について妙な話を聞いたらしい。匿名の、ある金持ちに数人の刺客を見繕うよう命令されたんだってさ。有本組の頭と言えば、お前を可愛がっている姉さんの配偶者だ。刺客の狙いがどいつか、お前分かるか?」

「いいえ、……」

「お前だ、姫猫」

「っっ……?!」


 お兄様は声を潜めた。


 有本さんの配偶者に任務を貸した富豪は有本陽鞠、つまり半日前、私がじゃれ合っていた警視総監で、彼の配偶者本人だ。


「お前、姉さんの機嫌を損なっただろう。彼女はお前に期待していた。お前は美しいだけではない、賢く、残忍だ。そのお前から残忍性を取り除けば何が残る。金と時間に頼りまくった外見と、仏野の名前。それからつまんねぇ令嬢面だけだ」

「…………」
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