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第16章 結花の接待

「結花ちゃん、
明日、我が家にうちの会社の
大きな取引先の営業マンが来るのだが…
俺は会議で遅くなりそうだから
俺が帰って来るまで接待してくれ。」

龍が夕食のときに結花に告げた。

「え？龍さん、いないの？」

「あぁ、俺はいないが…
帰って来るまでそうだな…
３時間くらい接待頼むよ。」

「分りました…」

「失礼のないようにな。」

「はい。」

結花の後で控えていた良が

警戒の目つきをする。

「良君？」

「申し訳ありません。
ですが…結花様を一人で
接待を任せては？」

「良、心配するな。
これでもお前の師匠は
礼儀に関しては一級品だぞ？」

「は！それは存じておりますが…」

「では、なんだ？」

「あの、言い難い事では御座いますが
結花様の接待は多少…
あのお転婆が…」