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結花の御主人様
第16章 結花の接待
「何を…なさいますの?」

今度は結花はキッと睨みつけた。

「結花さん、私がどんな立場か…
御存知ですよね?」

「存じておりますわよ。
ですが…おいたはいけません。」

「ですが貴方は断れないはず。」

「何のことですの?」

「私が気分を損ねたら…
龍社長がお困りになります。」

「それは…ですが…
いけませんよ?」

静かに賢明に手を振り払う結花だが…

修は遂に結花を捕まえて床に押し倒した。

「な、何をなさいます??」

「俺の言う事を聞きなさい。
社長の為です。」

「やめて…」

「抵抗すれば…今進めている
わが社と龍社長のプロジェクトが
駄目になります。
私はそのプロジェクトの責任者ですよ。」

「嫌!!離して!!」

「良いのですか?
龍社長が困っても?」

「そ、それは…」

「分りますよね?
今俺の言う事を聞けば…
丸く収まります。」

「嫌よ!!離して!!」

「そうですか…
残念だ…」

修は結花を離して立ち上がった。

結花は胸を押さえて修を睨んでいる。

「取引総額20億の
プロジェクト…
これで終わりですね。」

それを聞いた結花。

「これが駄目になれば…
龍さんが困る。」

結花は静かに

「あの…ごめんなさい。
結花、言う事聞きます。
その代わり…プロジェクト…
進めていただけますか?」

修は玄関先で立ち止まり結花の

元へ戻ってきて

「良いですよ。
その代わり…結花さん?
抵抗はいけませんよ?
分りましたか?」

にやりと笑って結花の顎を持って

自分のほうに顔を向けた。
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