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第16章 結花の接待

結花は修に杓をして舞ってみせる。

「おぉ、これは美しい…」

修も満足げである。

「お気に召しまして？」

にっこりと微笑む結花。

「はい、綺麗ですし華麗でもあります。」

「それは…嬉しいですわ。」

「結花さん、こちらで
一緒に飲みませんか？」

「え？私如きが御一緒しても宜しいのですか？」

「歓迎いたします。」

「そうですか…
それでは少しお待ちになって…」

結花は部屋でドレスを別の物に

着替えて再び登場した。

さりげなく舞う結花。

今度のドレスはブルーだ。

「これはこれは…
まるで清んだ湖のようです。」

「まぁ、修様ったら…
お上手ですわね？」

にっこりと微笑みながら杓をする結花。

「ここへ…宜しかったら…」

修が横へ座るように手招きした。

「お邪魔致します…」

静かに横に座る結花。

二人は会話を楽しんで酒も進む。

修はゆっくりと結花の肩に手を回した。

「嫌ですわ…
オイタが過ぎまする。」

静かに手を振り払う結花。

しかし、執拗に手を回してくる修。

「修様…いけませんですわよ？」

少し睨んだ結花を修は強く抱き寄せた。