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第17章 良の初恋

「だろうな…
ま、それが初恋という物だ。」

「そうでしょうか？」

「良、ゆりちゃんを
口説き落としてみろ。」

「俺に出来るでしょうか？」

「馬鹿、出来るか出来ないか…
やってみなければわからないだろうよ。」

「はぁ…」

「見事、ゆりちゃんを
口説き落として結果
ゆりちゃんがお前と
付き合っても良いといったら…
俺が最後の試験をしてやる。
その試験をパスしたら…
良、お前独立しろ。」

「は？？」

「男が一人前になるんだ。
喜べ…」

「しかし…」

「それから先はまた考えれば良い。」

「はい…」
と、言うわけだ。」

「そうだったんだ。」

結花は考え込んでしまった。

「結花、良はそろそろ
独り立ち出来る頃ではないか？」

「う、うん…」

「それとも…まだ結花は
良が心配か？」

「それも…ある…」

「大丈夫だ。
良はすっかり逞しく、優しくなった。
自立できるよ。」

「龍さん…」

「だからまずはゆりちゃんに
アタックして結果がどうであれ
良の気持ちに整理を付けさせないとな。」

「はい…」