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結花の御主人様
第17章 良の初恋

さて次の日…

良は結花に

「結花様、申し訳ありませんが
今日も外食をしたいと思います。」

きちんと結花の前にひざま付いて良が言う。

結花はそんな良に

「良君、結花とお昼を取るのが嫌なの?」

わざと聞いてみた。

「いえ、とんでも御座いません。」

「ではどうして?」

「あの…言わなければ…
いけませんか?」

良は困った表情を見せた。

結花は良に

「良君…主人には隠し事は
いけませんよ。
分りましたか?」

そう微笑んで良に普段より

多めにお金を渡して

「たまには…ゆりちゃんでも
誘って映画でも行ってきなさい。
いつもあそこの定職屋さんで
お昼を取っているのでしょう?」

「ゆ、結花様!!
どうしてそれを?」

慌てふためいている良。

「分るわよ。
結花も商店街でいろんな話をするもの。
それに…良君の顔に
ゆりちゃんが好きって書いてあるわよ?」

にこっと笑って良を見る。

真っ赤になっている良。

「結花様、それを誰に?」

「聞かなくても分るわよ。
結花は良君といつも一緒にいるのよ?
それ位分らないでどうするの?」

「はぁ…」

「さぁ、早く行かないと
食堂が混みだしてゆりちゃんと
お話も出来なくなるわよ?」

「は!!」
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