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結花の御主人様
第19章 不良と結花
「あ、結花様!!」
武が酒の空き瓶を回収にマンションに
やってきて座り込んでいる結花を見つけ
駆け寄ってきた。
「あ、武君…
あのね…不良が…いたの。」
「不良??
あ、健か。」
「知っているの?」
「知っていますよ。
この町で不良グループを率いている
不良の親分…」
「不良の親分??」
「はい、喧嘩はめっぽう強いです。
で、結花様、健に何かされたのですか?」
武の顔色が変わる。
「いえ…何でもないのです。」
「そうですか…
でも、大丈夫だと思いますよ。
健は女性アレルギーだから…」
「はぁ?女性アレルギー??」
「はい、あいつは女性に障ると
蕁麻疹が出来るらしいのです。」
「あ、あのぉ…」
「はい?」
「結花、その健とか言う不良に…
キスされた…」
「は、はぁ??」
「でも蕁麻疹出ていなかったよ?」
「そうですか…って、結花様!!
今何と?」
「だから…キスされた…」
「あの野郎!!」
「ま、まぁまぁ…
武君…ところで蕁麻疹出なかったけど
あの不良君??」
「あ、あぁ…健ですね。
おかしいですねぇ…
出ないとしたら相手を女性と
見ていないと言う事になります。」
「ゴン!!」
「い、痛い!!」
武は頭を押さえながらしまったと思った。