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結花の御主人様
第19章 不良と結花
その後…健は工事現場で正式に
社員として働き出した。
そして…煙草もやめた。
「あの不良が立ち直った…」
武や太が驚いている。
相変わらずむすっとして働く健を
現場監督は可愛がった。
「あいつのむすっとした
表情は自分への戒めだ。
直るには時間が掛かる。」
そう言って静かに見守った。
しかし、困った事が起きた。
健は時間があると結花の周りを
静かに警護し始めた。
「おい、健!!
結花様の護衛は俺の仕事だ!!」
良が健に食って掛かる。
しかし健は
「良、お前は主立って
あのおばさんの護衛をしろ。
俺は人知れず叔母さんを守る。
いくら叔母さんでもそれが良いと
言う物好きはいるからな。」
「お、おばさんって…
健!貴様!!結花様になんてことを!!」
「事実は事実…」
「殺されたいか?」
「俺は…既に一度死んだよ。」
健は相変わらずぶっきらぼうに言う。