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結花の御主人様
第20章 独立
次の月…
良はきちんと正装して龍と結花の
前に正座して
「旦那様、結花様!!
俺は…こんな俺を…
人間捨ててしまった俺を…
見捨てないでここまで
しつけていただいて…
本当に有難う御座いました。
俺はお二人のお力で…
ゆりちゃんと二人
所帯を持つことが出来ました。
有難う御座いました。
俺…これからはゆりを
幸せにして守っていきます。
何も出来ませんですが
御礼を言わせて頂きます。」
良のお礼の講釈は何処へ出しても
恥ずかしくない立派な物だった。
龍は
「良、よく厳しい鍛錬に耐えたな。
そして人生の伴侶も手に入れて…
立派になった。
これからも精進しろよ。」
「はい、旦那様!!」
結花は泣きじゃくって言葉になっていない。
「良君…良く耐えてくれましたね。
我慢する事も辛い事も多かったはず…
良く耐えてくれました。
ゆりちゃんとお幸せにね。」
優しい優しい結花の目。
「旦那様!!結花様!!」
「泣いては…いけませんよ。」
言っている結花は涙を押さえ切れていない。
「有難う御座いました!!」