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結花の御主人様
第21章 健と赤い蠍

その頃…

健はマンションの前庭で

昼寝を決め込んでいた。

最近の健は結花を抱いた

あの時の結花の言葉が

頭から離れない。

「結花、健君を信じているから…」

「くそったれ…」


「あら?不良君?」

「は?あ、おばさん。」

「誰が叔母さんなのよ?」

そこには結花が角を出していた。

「だってやはりおばさん…」

「ゴン!!」

「い、痛い!!何をする!!」

「あのね…結花はまだ若いの!!
叔母さんではないのよ。」

「でも…」

「でも、何よ?」

「それ相応の年だから。」

「不良君は結花をいくつに
見てるわけ?」

「28…」

「ゴンゴン!!」

「わ!いってぇ…」

「もう一回だけチャンスを上げるわ。」

「25…」

「ゴンゴンゴン!!!」

「わ、殴るなよ!!」

「殺されたいの?」

「ち、違うのかよ?」

「ちがうぅぅ!!
結花はまだ23よ?」

「胸は中学生…
わ!!う、嘘嘘!!」

慌てて頭に手を当てる健。

「け・ん・く・ん?」

「わ、分ったよ…
そういう事にしといてやるよ。」

「全くもぅ…」

「で、俺に何か用?」

「用があるから来たのよ。」

「それで?」

「もう直ぐお祭りがあるわよね?」
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