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結花の御主人様
第21章 健と赤い蠍

「良いですか?
伝令を…
ここへ来る途中…
何があっても一般人を
巻き込んではいけません。
そして迷惑ならぬように
行動しなさい。
これは…私からの直伝令です。」

「は!!」

優子は赤い蠍の装束に身を包んで

愛車で丘の上に立った。

「赤い蠍は全国を放浪した。
拠点を持てずに全国をさ迷った。
そしてここで龍さんと出会って…
部下になることで赤い蠍は
ここに拠点を得ることが出来た。
ここの人達は皆優しかった。

何処へ行っても犯罪者扱いされた
私達を暖かく迎え入れてくれて…
働くところや住む場所さえ提供してくれた。
何より活動を認めてくれた。
そんな暖かい町…
その町のお祭りを…
私は成功させたい。

重三…お前はそれを…
そこまでして赤い蠍を…
潰したいのか?」
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