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第22章 良、守るべき者。そして…

すれ違う人を見ながら

「カップルを狙え…
男をぶちのめして女を
連れ出して犯せ。」

「へい…」

そんなところに良とゆりの

カップルがやってきた。

「お！良い女…」

「あれにするか？」

「ＯＫ…」


すれ違い様不良は隠し持っていた

短刀で良の心臓を刺した。

「ぐっ！！な、何？？」

良の胸から真っ赤な鮮血が噴出した。

「り、良君！！」

ゆりが慌てて駆け寄るとすでに

良は意識朦朧としている。

「ゆ、ゆりちゃん、に、逃げろ…」

ゆりの手を振り解いて良は絶命した。

「良君！！良君！！
しっかりして！！
い、いやぁぁぁ！！」

「きゃぁぁぁ！！」

悲鳴が聞こえてきた。

「な！あれは…確か…良の？？」

健が慌てて飛んでいく。

すでに他の仲間が集まってきて

賢明に救急処置をしている。

「しっかりしろ！！
良、しっかりするんだ！！」

武も出店から飛び出してきた。

「良！！良！！
どうした？誰にやられた？」

しかし、良は死亡した。

「良！！！」

「良君、良君…
あ。何するの！！
離して！！離して！！
誰か助けて…嫌ぁ！！」

ゆりの悲鳴が聞こえてきた。

「くそ…
待て！！ゆりちゃん！！」

武が不良を追った。

健が駆けつけ

「どうした？？」

「兄貴、良の奴が…」

みると良が絶命している。

「く、くそう…
それで良の彼女は！！」

「さらわれました！！」

「何？探せ…必ず探せ…
草の根分けても探し出せ！！
警護を強化しろ。」

健の指示が飛ぶ。