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第22章 良、守るべき者。そして…

「何かしら？」

実行委員席で騒ぎを聞いていた結花。

「ちょっと見てくる…」

龍が駆け出した。

「気をつけてね。」


「あそこに…あそこの席に
まぶい女がいますぜ？」

結花に目をつけた不良。

「よし…さらって来い。」

「へい…」

実行委員席が襲われた。

「きゃぁぁ！」

結花が悲鳴を上げる。

「離して…離せ！！
離せってばぁ！！
龍さん、たすけてぇ！！」

委員は殴られて結花はさらわれた。

悲鳴を聞きつけた健が

「しまった！！
おばさんが…
おい、ここを頼むぞ…
それと出来るだけ女子供を
避難させろ！！」

そう告げると健が走り出した。

「くそ…全く手の掛かる叔母さんだ。」

祭り会場は混乱した。

「おい、子供と女性を一箇所に集めろ！」

グループは手分けして弱い者を

一箇所に集めていった。

「大丈夫だよ…
安心して…」

その中にバナナチョコをくれた子も。

「あ！お兄ちゃん！！」

「あ、無事だったか…
良かったな、もう大丈夫…」

「怖いの…」

泣きそうな女の子。

「大丈夫…バナナチョコのお礼だ。
絶対に守ってあげる。」

「はい…」

さっきの男の子が賢明に美香を守っている。

「おい、絶対に…
彼女を守れよ？」

「う、うん！！」

「よし、それでこそ男だ。」

「兄貴…収容終わりました。」

「よし、ここを…命に変えても守れ！！」