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結花の御主人様
第3章 新しい生活
「お、お邪魔…します。」

恐る恐る玄関に入ると

少し広めの玄関があり入り口が三つ。

「ここが我が家の玄関。
そして入り口は…
生活ブース、居住ブース。
来客用ブースと別れている。」

説明を聞きながら結花は

「り、龍さん…
何処に入れば良いの?」

「まずは生活ブースかな?」

生活ブースに入ると12畳の居間が

洋風と和風に別れて二つ、

24畳の広い居間が開けた。

「ひ、広い…」

二つの居間には敷居がなく

バリアフリーになっている。

真ん中にはかなり大きなテレビが備わって

和風の居間には掘りごたつがあり

洋風の居間には豪華な応接セットがある。

「豪華だ…」

反対側を見るとカウンター形式の

台所が広がっている。

「凄いなぁ…」

家電は全て揃っている。

「驚いた?」

「たまげた…」

「座って。」

結花はソファーに座ってキョロキョロと

見回していた。

「龍さんはここに一人で?」

「そうだよ…
以前は通いの家政婦さんがいたのだけど…
息子さんの転勤で来なくなった。
それ以降は俺一人さ。」

「男所帯にしては
綺麗にしてるね。」

「掃除が大変でね。」

「分る…」

「だから結花ちゃんに
家政婦さんとして住み込みで
働いて貰いたいんだよ。」

「… … 」

驚きすぎて声も出ない結花。
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