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結花の御主人様
第3章 新しい生活
「さぁ、結花ちゃんの部屋へ
案内するね。」

龍に連れられて結花は居住ブースに入っていった。

廊下が真っ直ぐに伸びている。

南側には幾つもの部屋があり

廊下を挟んでベランダが通っていた。

龍は一番奥の部屋へ案内して

「ここが結花ちゃんの部屋。
居間と寝室、来客用の部屋がある。
シャワーと台所が付いている。」

「まるで…一軒家…」

「居住ブースの中で独立しているのは
俺の部屋とここだけ。
結花ちゃんのプライバシーは
守られるよ。」

「はい。」

「後で来客用のブースも見ておいて。
結花ちゃんの仕事はここの掃除と
設備の管理だ。
玄関の隅の階段からは屋上にも出れる。」

「り、龍さん…
まさか屋上も?」

「そうだよ…
設備関係以外は俺の施設。」

「あ、あのぉ…」

「何?」

「ここを私一人で?」

「そう…」

「広すぎない?」

「慣れだよ。」

「慣れなの?」

「そうだよ。」

「はぁ…」

結花が溜息を付いた。

こうして結花は新しい生活を始める。

デリヘルの世界からは脱却した物の

「このお仕事は…
かなりきついかも?」

今から不安になっている結花だった。

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