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結花の御主人様
第23章 ゆりの決意
良を失ったゆり。

毎日悲しみに暮れている。

しかし、気が強いゆりは

祭りの後直ぐに食堂に復帰した。

また、良と住んでいたマンションを

引き払って実家に戻っていった。

気丈に働くゆりを美代は静かに見守っている。

一方、結花は龍の暖かい心で少しづつ

回復を見せていた。


ある日…

食堂の昼下がり…

お昼時の忙しい時間を乗り切って

ゆりと美代は休憩を取っていた。

「まだ良いかね?」

「いらっしゃいませ。
あ、龍さん。」

「昼時を過ぎているけど…
大丈夫かな?」

「はい、どうぞどうぞ…」

ゆりが龍を席に案内する。

水を運び

「はい、お冷です。
龍さん、ビールのほうが良かったですか?」

「そうだな…
ビールを貰おうか。」

「はい、少しお待ち下さい。」
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