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結花の御主人様
第23章 ゆりの決意

龍は

「ゆりちゃん、
一番泣きたいのは誰か考えて…
それと…早く踏ん切りをつけて
次の相手を探して…
良に焼餅焼かせてやれ…」

「はい…」


龍が去ってすぐに健が入ってきた。

「いらっしゃい…」

健はテーブルに足を放り出して

「焼肉定食…」

それだけ言って外を見ていた。

「健君、お行儀悪いわよ?」

「いいんだよ…
俺は不良だから…」

「そんな膨れた不良がいますか?」

「うるせぇ!!」

健は定食をがっつくと

「なるほどな…
これは美味いわ…
良の野郎…俺に教えなかった。
愛情のスパイスをふんだんに
使った定食…あの野郎…
独り占めしやがった。」

「健君…」

「ゆり…良が夢に出てきたら
言っておけ。
定食は俺が食うとな…
ご馳走さん…」

健はゆりに

「元気出せとはいわねぇ…
だがな…良があいつが…
悲しむことだけはやめておけ…」

それだけ言って健は出て行った。

「くそったれが…」
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