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第23章 ゆりの決意

その夜、ゆりは考えた。

「良君…ゆりはどうしたら良いの？」

笑顔で良が

「忘れなよ…
そして新しい自分を見つけてよ。」

「出来ないよ…
良君を忘れるなんて…」

「忘れてくれないと
俺がいつまでも安心できないよ。」

「そうだけど…」

「俺の思い出はゆりちゃんの
心で生きている。
今はそれで良いじゃないか？」

「う、うん…」

「でもな、新しい彼氏が出来たら
ちゃんと紹介しろよな？」

「作らないよ…
新しい彼氏。」

「駄目だよ…
そうでないと俺…生き返るぞ？」

「ならゆりは嬉しいよ。」

「俺が困る…」

「何でよ？」

「あの世で浮気できない。」

「はぁ？？
ちょっとぉ、あの世に行っても
浮気するわけ？
ゆりというものがありながら？」

「ははは…
勿論ゆりには内緒だ。」

「しゃべってるじゃない？」

「やっぱり…ゆりには内緒事は出来ないか。」

「当たり前でしょ？」

「だから…ゆりも
新しい彼氏出来たら隠さずに
俺に言うんだぞ？」

「言ったら…良君怒る？」

「怒る…がゆりが
幸せになるならそれで良い。」

「考えておくね？」