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結花の御主人様
第23章 ゆりの決意
「あれ?」
いつの間にか寝てしまったゆり。
「良君…ゆりは…」
次の日からゆりは普通に戻っていった。
「ちょっと!!武君!!
お野菜、どうして残すのよ?
高いんだからね?お野菜!!」
「わ!ごめんなさい…」
「辰三さん!!お肉ばかり食べないで
たまにはお魚食べなさいね?」
「おいおい…
俺は魚屋だぞ?」
「関係ないですよ。
お魚食べて下さいね?」
「わ、分った…」
いつの間にかゆりはすっかり立ち直った。
ある夜…
結花は龍に抱かれながら
「ゆりちゃん…
立ち直ったね?」
「そうみたいだな…
良かった…」
「龍さん…」
「なんだ?」
「結花、悲しいよ。」
「気持ちは分かるよ。」
「結花、まだ忘れられない。」
「それで良いんだよ。」
「そうかな?」
「そうだ…それが良の為だ。」
「はい…」
町の人々は良の冥福を祈っていた。
さらば…良…
孤独の戦士。