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第24章 痴漢君

「そうか…美香ちゃん、
俺はこの二人を決闘させて
美香ちゃんを取り合いさせようと
思うがどうかな？」

「不良のお兄ちゃん…
美香は…美香は…
喧嘩は嫌いです！！
だから…あの…」

「なんだい？」

「あの…三人で仲良くしたいのです。」

美香は泣きそうになっていた。

そんな美香を優しく見た健。

「良太、勇太！！
どうする？
決闘して美香ちゃんを
取り合うか？
それとも今の美香ちゃんの
言葉に従うか？
美香ちゃんは喧嘩をする
二人は嫌いだそうだぞ？」

「それは…困る…」

「何が困るんだ？」

「美香ちゃんに嫌われたくない！！」

「そうか？では…
今回の良太のいたずらの件は
いいっこなしだ。
それと今後は特定せずに
三人で仲良く行動すること。
それが俺からの提案だが…
不満はあるか？」

じろりと二人を睨む健。

「仕方ない…」

「美香ちゃんが望むなら…」

「よし、それで決まりだな…
美香ちゃん、良かったな？」

「うん！！不良のお兄ちゃん、
有難う！！
良太君、勇太君、三人で仲良くしようね？
出来ないなら…美香、
不良のお兄ちゃんとお付き合いする。
お兄ちゃんのお嫁さんになるの！！
それが嫌なら喧嘩しないで！！」

「わ、分った…」

「あはは…
おい、仲良くしないと…
俺が美香ちゃんを
さらって行くぞ？」