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第24章 痴漢君

「勇太君…」

「美香ちゃん、俺…
美香ちゃんが好きだから
誰からも守ってみせる。」

「うん…」

「よし、分った…
その痴漢は…良太だよ。」

「は？良太？？」

「え？良太君？？」

「良太！！出て来い…」

「…　…　」

「ほれ…美香ちゃんに
ちゃんと謝れ！！」

「美香ちゃん、ごめんなさい…」

「良太君、どうして？」

「俺…美香ちゃんが好きで
でも、どうして良いか分らなくて…
それで、スカートを…
ごめんなさい…」

「良太！！お前！！」

飛び掛ろうとする勇太を健は止めた。

「待て待て…勇太、待て…」

「だって…離せお兄ちゃん！！
俺は良太を…」

「だから…待てと言ってる。」

「くそ！！」

「良太、勇太！！
お前達、美香ちゃんが好きか？」

「うん！！」

「はい！！」

「よし、では…
美香ちゃん、美香ちゃんは
この二人をどう思っている？」

「あの…わかんない…
でも、二人とも美香は…好き…」

真っ赤になって美香は答えた。