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結花の御主人様
第26章 結花の夢
「結花、今まで風俗で…
女の戦いを勝ち抜いて
それなりの地位を築いてきた。
そしてあなたと出会って…
結花を風俗の世界から助け出してくれた。
でも、結花はいつも不安だった。
いつあなたに捨てられるか?
いつあなたの機嫌を損ねて…
追い出されるか分らないから…
そんな結花をあなたは…
あなたは…いつも優しくしてくれて…
こんな汚れた…身も心も
汚れた女を自分の妻として
迎えてくれて…
そして…一緒になってくれ、
これからの人生を一緒に歩いてくれ…
そう言ってくれた。
結花、夢を見ているようです。
自分を捨ててきた女。
龍さん、あなた…
こんな結花を結花を!!」
結花はそう言って涙を流し龍に
抱きついていって暖かい胸で号泣した。
「結花…」
泣いている結花の頭を撫でながら
「結花、お前…
今の言葉取り消して貰うぞ?」
「え??」
「あのな…
結花がいくら風俗をしていたからと
俺は結花を愛した事には変わりない。
それと結花!!
二度と…二度と…
自分を汚れた女などと
見下げた言い方はするな!
分ったか?」
優しい、優しい龍の目。
「はい、あなた、ごめんなさい…」
「分れば良い。」
暫く結花が落ち着くまで龍は
結花を抱きしめて離さなかった。