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結花の御主人様
第26章 結花の夢

「辰三さん…」

結花の目からは涙が溢れている。

「有難う…
結花、最高の結婚祝いです。」

「結花様!!」

こうして大騒ぎにはなったが

結局は龍の決めたことが通った。


「やれやれ…
結局…大騒ぎになった。」

龍が安堵するが結花は

「龍さん、本当に良いの?
披露宴しないと龍さんの立場が…」

「良いんだよ。
これくらいで失墜するようなら
これから先はやっていけない。」

ビールを飲みながら龍が呟いた。

「それなら…良いけど…」

「それより結花?」

「はい?」

「あのな…今日から俺達は
夫婦だ。だからな、
俺を呼ぶ時は龍さんは駄目だぞ?」

「はぁ?
じゃ、何て呼べば良いの?
あ、そうか…」

結花は立ち上がって

龍を見つめて真っ赤になりながら

「龍さん…じゃなくて…
あの…あなた…」

茹蛸状態の結花。

「そう…それで良い。」

満足そうな龍。

「分ったか?結花…
って結花、どうした?」

結花は真っ赤になりながらじっと

龍を見つめている。

真っ赤な顔をして涙をポロポロと

零しながら

「龍さん、いや、あなた…
良いの?結花が龍さんを
あなたと呼んで良いの?」

「結花…」
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