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結花の御主人様
第27章 誘拐
武、博光、ゆり、結花は
見知らぬ学生に薄暗い倉庫に連れて行かれた。
「ちょ、離してよ!!」
ゆりが暴れるが不良はゆりの
顎を持ち上げて
「俺の口で黙らせてやろうか?」
とにやりと笑う。
「ひっ!!」
「ちょっとぉ、
その子を離しなさい!!」
結花が不良を止めた。
「ならお前が俺とキスをするか?」
「なんで私があんたとキスしなければ
いけない訳?」
キッと不良を睨む結花。
その頃、武と博光は他の不良と
にらみ合っていた。
「おい…ここで何してる?」
武が不良を睨むが相手は無言だ。
「お前達…女の子は何処だ?
さらってきた子は何処へやった?」
博光が身構えながら不良を睨みつけた。
「ここに…いるよ…」
一人が美香を縛って裸のまま
四人の前に連れ出した。
「な!!み、美香ちゃん!!」
「美香ちゃんを離しなさい!!」
美香は猿くつわを外されて
「あ、武兄ちゃん!!
結花姉ちゃん、ゆり姉ちゃん、
えぇと…??」
「あら?」
博光は苦笑い。
「ははは…
正義の味方博光だよぉん。」
「あ、博光…
時計屋さんのメガネのお兄ちゃん。」
「ははは…
メガネね?」
何かがっくりしている博光。
「俺って…存在薄い?」
不良は美香の顔にナイフを突きつけて
「おい、このガキの顔に
傷を付けられたくなかったら…
抵抗するな!」
「くっ!!」
武が歯軋りしている。