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結花の御主人様
第27章 誘拐

「了解!!」

「るり、いくで?
遅れるなよ?」

「誰に…向かって…
言ってるかなぁ?」

二人は去っていった。

「必ず…戻るのよ。」

二人は名古屋へ向けて出発した。


残った結花達。

「まずは片付いたな。」

「でも…美香ちゃんが!!」

泣き崩れるゆり。

「とにかく病院へ行ったから
後は医者に任せるしかない。」

病院へ運び込まれた美香。

本屋の夫婦が倒れそうになりながら

美香を看病していた。

「美香…」

「何でこんな事に。」

そこへ龍、結花、ゆり、武、

博光、良太、勇太が駆け込んできた。

「美香ちゃん!!」

「御主人、美香ちゃんは?」

父親が

「美香には短時間で大量の
麻薬が打たれています。
もうすぐ禁断症状が出ると
医者が言っています。」

「そうですか…」

良太と勇太…

「美香ちゃん、頑張れ!!
必ず助けてあげる。」

母親が二人に

「美香を…励ましてあげて?」

「勿論です!!
美香ちゃん、必ず…
助けてあげるからね。
頑張るんだよ!!」

「く、くっそう!!」

二人に悔し涙が流れていた。

それを見ている龍と結花。

「貴方…何とか助けられないの?」

「禁断症状は己との戦いと聞く。
今は美香ちゃんの
意志の強さに掛けるしかない。」

残念そうにしている龍。
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