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第28章 最終章　天才、風香と翔

「有難う御座いました…」

頭を下げる健…

そして…

「いくぜぇぇ！！
翼あるもの！！」

甲斐バンドの名曲　

翼あるものが

始まって…

「ジャァーーーン！！」

武のドラムが唸った。

結花は賢明にリードギターを弾き

健の代わりの風香がベースを引き続ける。

それを助けるように翔がベースの二十演奏。

体を反らせて翔が唸る。

前に出て風香と結花のコンビネーションギター。

地味だが楽曲を彩っているゆり…

しなやかで美しく…そして悲しい…

「う、うぅぅ…良！！」

健が吼えた！！

天に向かって羽ばたく翼…

それは良へのメッセージを載せて

羽ばたく不死鳥のように…

演奏が終わりメンバーは一斉に頭を下げた。

「有難う御座いました！！」

ステージの最前列にメンバーは

手を繋いで再度礼をした。

「最高！！」

「素敵！！」

「アンコールはないのか？」

「アンコール！」

「アンコール！」

「アンコール！」

いつまでも響くアンコール…