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第6章 買い物

龍と二人の生活が始まった結花。



広すぎる龍の自宅を散策することから始めた。



三つのブースをくまなく散策する結花。



「広すぎるよぅ…」



泣きそうになっている結花。



そんな結花に龍は



「慌てなくても良いからゆっくり憶えてね。」



優しくアドバイスする。



「そ、そんな事言っても…」



結花はとにかくマンション内の



全体の把握から始めた。



一度には無理なのでブース毎に覚えていく。



疲れてくると龍に当たる結花。



「何でこんなに広い
マンションを
買ったのよぅ！」



八つ当たりされている龍は

いつも笑顔で



「ごめんごめん…」



と優しく結花の頭をなでる。


「全く…」



ぶつぶつ言いながら龍に甘える結花。




そんなある日。

昼食を取りながら結花は龍に

「ねぇ、龍さん、
そろそろお買い物に行きたいのだけど。」

「ん？買い物？」

「そう…あのね、
冷蔵庫の中が空っぽになってきたの。」

「あ、そうか…
食料を調達しなければいけないか。」

「うん、それに雑貨も。」

「分ったよ。
では午後からでも行くか？」

「うん！！
この辺の地理は結花、
全然分らないの。
だから案内して欲しい。」