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結花の御主人様
第6章 買い物
「分ったよ。
今日は会社へ行かないから
一緒に買い物に行こうか。」
「有難う…」
二人は食事を済ませると買出しに出かけていく。
「いつもは龍さんが買い物してるの?」
「たまにだけどね…
いよいよ食料がなくなったら
出かけて適当に買ってくる。」
「全く男って駄目ね?」
「そう、言うなよ。」
笑いながら龍は結花を外へ連れ出した。
保安室では警備の健介が
「社長、お出かけで御座いますか?」
「あぁ、出かけてくるよ。」
「お気をつけて…」
健介が二人に頭を下げる。
結花も健介に頭を下げて挨拶をした。
「可愛い…」
健介は一目で結花に惚れてしまうが
事前に源に
「健介、今度社長のところに
いらっしゃる家政婦さんは
社長にとっては大切なお方だ。
粗相のないようにな。」
そう釘を刺されている。
「可愛いな。
でも社長にとって大切なお方。
守らないとな…」
にっこりと笑って挨拶をする結花を
健介は笑顔で見送っていた。
さて商店街まで歩いてきた龍と結花。
商店街を歩いていると店の主人が
出てきて全員が
「社長!!お早う御座います。」
と頭を下げて挨拶をする。
結花が見るといかつい魚屋の主人までが
龍に頭を下げていた。