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《愛撫の先に…》
第8章 《レッスン―――…》
淡いブルーに黒のリボンをあしらったワンピース・黒のストッキング・ポニーテールのリボンも淡いブルー・黒のパンプス。

化粧大丈夫…
着替え大丈夫…
仕事用の制服に資料ファイル大丈夫…

だけどもうすぐ20時半!
迎えになんてダメよ…
通りでタクシーつかまえよう…

ガッ‥
『きゃっ』
『うぅん…』
ドアを開け通路に出た瞬間に菜々美は結城にぶつかったのだ。

クリーム色のスーツ・グレーのワイシャツ・ブルーのネクタイの結城。

抗えない…
服にさえ見とれてる…

『いきなりドアを開けるなんてずいぶんと手荒ですね』
『だって時間が…』
『迎えに行くとメールしたはずです』

ご飯も済ませスイートタイムに着く頃には22時になっていた。

2007。
予言が終わったこの部屋は結城の来客用にでも使われるのだろうか?
シーツが白からショッキングピンクに変わっていた。
『先にシャワーでも浴びてきなさい』
『あたしもう済ませて…』『ふぅん用意周到なんですね、慌てて部屋を飛び出したわりに…ね』

『用意周到だなんてっ、
あたしは18時にはシャワーを終えてテレビを…』

上着を脱いだ結城の動きが止まり振り向いて菜々美を見据えた。
『ふぅん…18時?
君は身支度に時間がかかるの?』

やだ…
結城さん上から下まで眺めないで!

『待たせてるとわかってて身支度に時間はとらないわ…
メールを見て荷造りを始めたから…』

『一昨日…俺は泊まりでレッスンに来なさいと言ったはずですが?
君はまだあの女の事を気にしてレッスンに来ないつもりだったのか?』

図星だった為に菜々美は後ずさった。
『君は俺を信じていないね?』
『だって式場にクレジットカードを考えれば…』

『俺は嘘は言わないと言ったはずだ、菜々美』

菜々美…
高瀬さんがあの人達を呼び捨てにしたように、
あたしも呼び捨てにされてキュンとする…

高瀬さんじゃなく結城さんに…――

『怒らないで結城さん』
『正論を言ってるまでだ、俺は仕事が終わる19時頃から来ない君を心配していたんだ!
それなのに君はお風呂を済ませテレビなのか!』

『結城さん…お願い…お願い…』

恋する女はデリケートなの!
式場にクレジットカードを見せつけられたら…
あたし…
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