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《愛撫の先に…》
第8章 《レッスン―――…》
***

【結城啓輔様
菜々美から事情を聞き謝罪させてください。
ゆうきけいすけだけじゃわからない事もあるんですね。
結城は優紀で啓輔が慶介なんて思いもよらずごめんなさい。
ワイシャツに化粧筆ナイスなアイテムだと思います。
濡れ濡れ菜々美をこれからもよろしくお願いいたします。
高橋陽子】

そんなメールが後日送信され結城は苦笑し、
携帯をポケットに入れ交差点を左に曲がる。

『結城さんだわっっ!
予言本当にやんないんですか?』
ランチ後の相沢が仲間を連れて歩いていたが、
結城の姿にまた抱きついてきた。

『ちょっ…君はいつかの、予言はもうやらないと決めたのですから』
背中にまわる相沢の腕を振りほどこうと身をよじる結城。
『……いないのか』
“菜々美”
『彼女らは今日はランチには来てないから〜』
『俺は予言はしない、
道端で抱きついて来るのも勘弁してもらいたい。
向かいのビルで取引先と待ち合わせなんで遅れたくありません』
信号が変わるとすぐに相沢を振り切り走る結城。

『前はキスを許してくれたじゃない!』
見つめる表情は悔しげだった。

アサヒコーポレーション、社員食堂。
隅の1人用のテーブルに菜々美と陽子が日替わり定食を食べ終わっていた。

『遥斗が今夜泊まりにくるの』
『いいな〜仲良くて』
『菜々美だってレッスンが順調だから濡れるんでしょ、高瀬の時とは大違い』
『ご飯しながらそんな話っ、濡れるとか内緒だってばっ』
慌てる菜々美に三角目をしてにやける陽子。
だが後ろ向きの2人の側を高瀬が一瞬立ち止まり去っていった。

企画部、デスク。
『急ぎですか?』
『ああ、悪いが頼むよ』

残業か…
課長ったら…


……
終業後、
菜々美はデスクから陽子に手をふった。
『でもっ!』
『いいから澤井くんの為にご飯作るんでしょ』
『菜々美…』

パソコンを打つ音が目立ち1人きりの残業。
………
……
19時過ぎの着信は結城。
『残業?迎えに行きます』『まだもう少しかかりそうだし大丈夫です。
ただ今日のレッスンは無理かも…』

あたし残念がってる?
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