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《愛撫の先に…》
第3章 《胸の思い…》

……
………
『この女誘ってんぜ』

一瞬誰に向けられた言葉なのかわからず、そのまま歩いていた菜々美。

不意に後ろから腕を掴まれ手にしていた下着が落ちる。
『!』

前・横と3方向から男に囲まれてしまった菜々美。
『!!!、あたしの事?』
下着を我先にと掴んだのは後ろの男だった。
『やだ、下着っ!返してくださいっ!!』
後ろの男に振り向くと同時に、他の男に後ろのファスナーを背中までさげられる。
『…やだ』
恐怖しか浮かばない。

『この女、俺達を悪者だという目してんぜ。
バニーガールの格好で下着持って歩いてたらラブホに連れて行ってと考えんだ』

『あたしそんなつもりじゃっ!』

『オッパイ揉ませろ』

『嫌ぁ――――――っ!!』
菜々美はバッグを振り回し抵抗したが2人の男に腕を掴まれる。

『誰か助けてください!』
精一杯叫ぶも行き交う人々はカップルやサラリーマン、関わり合いにならないように避けていく。

『オッパイ!』
『ここじゃ人通りが多すぎる、ラブホだラブホぉ〜』
高瀬といたラブホからわずか歩いて10分の位置での事だった。

菜々美は男らに囲まれ歩いてきた道を戻る事態になる。
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