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《愛撫の先に…》
第4章 《波紋…》
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『素直だ…なんてあたしいつも怒ってるわけじゃ…』
菜々美は言いながらハッとした。
ラブホに連れ込まれた夜も…
謝りたくて会った夜も…
あたし大嫌いだと言って…
「今日の君は素直だ」って言われても仕方がないのよね…
『結城さんがいなかったら明日出直すつもりで、だから素直にありがとうって』
『ふふっ…大嫌いよりは良いセリフだ』
『意味有り気な笑い方しないでください』
『君がそうさせたんですよ、大嫌いばかり言うから』
『あたしそんなつもりじゃ…』
15分後マンションの駐車場に入っていく。
『着きましたよ』
『送ってもいただいて何か予定があったんじゃないかと』
『契約は女性から風邪をひいたと電話があり、
中止になっていますからフリーですよ』
フリー…って…
菜々美は落ちつかない様子で彼が後部座席にのせた、つぶれたパウンドケーキに手をのばした。
『持ってかえります』
『俺が食べるから』
『ううん…あたしが』
『だったら2人で食べようじゃないか』
えっ?
菜々美は言いながらハッとした。
ラブホに連れ込まれた夜も…
謝りたくて会った夜も…
あたし大嫌いだと言って…
「今日の君は素直だ」って言われても仕方がないのよね…
『結城さんがいなかったら明日出直すつもりで、だから素直にありがとうって』
『ふふっ…大嫌いよりは良いセリフだ』
『意味有り気な笑い方しないでください』
『君がそうさせたんですよ、大嫌いばかり言うから』
『あたしそんなつもりじゃ…』
15分後マンションの駐車場に入っていく。
『着きましたよ』
『送ってもいただいて何か予定があったんじゃないかと』
『契約は女性から風邪をひいたと電話があり、
中止になっていますからフリーですよ』
フリー…って…
菜々美は落ちつかない様子で彼が後部座席にのせた、つぶれたパウンドケーキに手をのばした。
『持ってかえります』
『俺が食べるから』
『ううん…あたしが』
『だったら2人で食べようじゃないか』
えっ?
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