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《愛撫の先に…》
第4章 《波紋…》
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箱から個包装されたパウンドケーキを取り彼女に渡す結城。
『あたしが先に?』
『包装を破いて俺に食べさせてもらえるかな?
………ためらいますか?
俺は中谷専務に会わせてあげましたよね?』
『………口に持っていくだけですから』
『どうぞ』
いたずらっぽく目線を下げ口角を上げた彼、戸惑う彼女。
『口をあけてくれませんか?』
『どうして?
1枚全部…色っぽく食べさせてほしい』
『色っぽく?』
『一口分を口に入れるだけでしょう』
あああああー…
結城さんってサドっ気があるの?
助けてもらったもん…
やらなくちゃ帰れない?
口元にパウンドケーキを当てるとすんなりと食べてもらえた。
だがもう一度同じようにすると彼は首を左右に振った。
『2度目からは指先で…』
指先………!?
やはりサドなのよっ!
よく見ると彼の唇は男性ながら形が整っていてきれいだ。
その唇は指先を当てないと閉じたままで、
ためらいがちに唇をなぞると彼はパウンドケーキを美味しそうに食べた。
口に持っていく回数を重ねるが菜々美は色っぽくさえ食べさせられない。
『こうすると色っぽくなるんです』
結城はパウンドケーキを菜々美から食べながら、
彼女の手を掴んで指先を舐め始めた。
結城さん!?
『あたしが先に?』
『包装を破いて俺に食べさせてもらえるかな?
………ためらいますか?
俺は中谷専務に会わせてあげましたよね?』
『………口に持っていくだけですから』
『どうぞ』
いたずらっぽく目線を下げ口角を上げた彼、戸惑う彼女。
『口をあけてくれませんか?』
『どうして?
1枚全部…色っぽく食べさせてほしい』
『色っぽく?』
『一口分を口に入れるだけでしょう』
あああああー…
結城さんってサドっ気があるの?
助けてもらったもん…
やらなくちゃ帰れない?
口元にパウンドケーキを当てるとすんなりと食べてもらえた。
だがもう一度同じようにすると彼は首を左右に振った。
『2度目からは指先で…』
指先………!?
やはりサドなのよっ!
よく見ると彼の唇は男性ながら形が整っていてきれいだ。
その唇は指先を当てないと閉じたままで、
ためらいがちに唇をなぞると彼はパウンドケーキを美味しそうに食べた。
口に持っていく回数を重ねるが菜々美は色っぽくさえ食べさせられない。
『こうすると色っぽくなるんです』
結城はパウンドケーキを菜々美から食べながら、
彼女の手を掴んで指先を舐め始めた。
結城さん!?
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