この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater8.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
《愛撫の先に…》
第4章 《波紋…》
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
菜々美はバッグから中谷のハンカチを差し出すと、
結城は受け取りスーツの内ポケットに入れた。
『俺の前で、そして中谷さんの前で……
素直というべきか君は泣き虫だね』
『あたしの意志じゃなくてあれは…』
デートの度に高瀬さんが女の人と仲良くしてる…
またなの?っていう嫉妬、受け止める感情に諦めもあって彼はこういう人なんだと…――。
だけどまさか出先の仕事中にも「いい女だから」
と口説くなんてっ―――!嫉妬・嫌悪感――。
出先でなんて打ちのめされた感じであたし泣いていた…―――。
『泣いていますよ。
もう一度ハンカチを貸そうか?』
結城は内ポケットからハンカチを出して菜々美に近寄って、
そっと涙を拭き取った。
『Don't Cry菜々美』
あ…――
「泣かないで菜々美」って…――
結城さん?
『すまない…すまない…
俺の予言が曖昧で泣くような恋をさせているんだね?…』
彼は一歩後ずさり彼女へ頭を下げる。
『結城さん謝らないでっ…頭を下げないで…』
きゅっ‥
心の中がざわめく…
彼女は自ら彼の両腕に触れた。
顔をあげた結城はやるせない顔をして菜々美の頬に手を当てた。
『君が泣いてるのに謝らないなんて紳士じゃない』
菜々美の心がまたざわめいた。
『行かないと…』
『どこに?』
『契約です、
近くのホテルで待ち合わせしている』
菜々美の心の中がまたざわめいた。
結城は受け取りスーツの内ポケットに入れた。
『俺の前で、そして中谷さんの前で……
素直というべきか君は泣き虫だね』
『あたしの意志じゃなくてあれは…』
デートの度に高瀬さんが女の人と仲良くしてる…
またなの?っていう嫉妬、受け止める感情に諦めもあって彼はこういう人なんだと…――。
だけどまさか出先の仕事中にも「いい女だから」
と口説くなんてっ―――!嫉妬・嫌悪感――。
出先でなんて打ちのめされた感じであたし泣いていた…―――。
『泣いていますよ。
もう一度ハンカチを貸そうか?』
結城は内ポケットからハンカチを出して菜々美に近寄って、
そっと涙を拭き取った。
『Don't Cry菜々美』
あ…――
「泣かないで菜々美」って…――
結城さん?
『すまない…すまない…
俺の予言が曖昧で泣くような恋をさせているんだね?…』
彼は一歩後ずさり彼女へ頭を下げる。
『結城さん謝らないでっ…頭を下げないで…』
きゅっ‥
心の中がざわめく…
彼女は自ら彼の両腕に触れた。
顔をあげた結城はやるせない顔をして菜々美の頬に手を当てた。
『君が泣いてるのに謝らないなんて紳士じゃない』
菜々美の心がまたざわめいた。
『行かないと…』
『どこに?』
『契約です、
近くのホテルで待ち合わせしている』
菜々美の心の中がまたざわめいた。
![](/image/skin/separater8.gif)
![](/image/skin/separater8.gif)